入札に参加しているのに受注につながらない。気づけば情報収集と書類準備に追われ、リソースばかり消耗している。そんな状態に陥っていませんか。入札で成果を出すには ①情報をどこで集めるか と ②どの案件に出るか の2点が決定的に重要です。この記事では入札情報の主な入手先を整理したうえで、参加できる案件と勝てる案件の違い、そして案件を絞り込む考え方を解説いたします。
自治体・官公庁の入札情報はどこで手に入るのか
まず自治体と官公庁の案件情報の入手先を押さえましょう。情報源を知らないまま動くと見つけた案件にその都度反応するだけの「後追い」になりがちです。
公告・入札情報サービス・各種計画
入札・契約の情報は、各自治体や官公庁のウェブサイトの入札公告ページで公開されるのが基本です。加えて複数の発注機関の案件を横断的に検索できる入札情報サービスも存在します。国の機関の調達手続きについては、調達ポータル(デジタル庁)でオンライン化されており、入札情報を確認する入口のひとつになります。さらに予算の概要や総合計画などからは、今後発注されそうな事業の方向性を、公告より早い段階で推測する手がかりが得られます。一般的には公告を待つだけでなく、こうした計画類から早めに兆しをつかむことが、準備期間の確保につながります。入札情報サービスに案件が載るのは公示されてからで、それだけを追うと常に後追いになります。予算資料を読み込み、公示前の早い段階から動く事業者は実際には多くないため、ここでとても差がつきます。
過去の落札結果から読み取れること
多くの発注機関では過去の入札結果(落札者・落札金額など)が公開されています。ここからは「どんな企業が落札しているか」「どの程度の金額帯か」「同種の業務がどのくらいの頻度で発注されているか」といった傾向が読み取れます。過去の結果は次に出てくる案件の予算規模や競合の顔ぶれを予測する材料になり、参加判断の精度を高めてくれます。たとえば更新サイクルが5年の案件なら、5年前に落札されたものは今年が入れ替えのタイミングです。前回の入札が何月に行われたかも次回の時期を読むヒントになります。
「参加できる案件」と「勝てる案件」は違う
情報が集まると、つい目についた案件すべてに参加したくなります。しかしここに落とし穴があります。
すべてに出すと消耗する
入札への参加には、書類作成や要件確認など相応の工数がかかります。勝てる見込みの薄い案件まで含めて手当たり次第に参加すると、労力が分散し、本来勝てたはずの案件への準備まで手薄になります。「参加件数」ではなく「受注」を基準に考えることが限られたリソースを活かす前提になります。
勝てる案件の条件を言語化する
勝てる案件には、ある程度共通する条件があります。たとえば過去の落札傾向から自社が価格や実績の面で戦えそうか、仕様が自社の強みと合致しているか、極端に特定の事業者に有利な条件になっていないか、などなどです。これらを事前に確認し「自社が点を取りやすい案件かどうか」を見極めることが勝率を左右します。
もう一つ知っておきたいのが、役所からの「見積もりをください」の多くは、その場で買うためではなく、予算を取るための下見積もりだということです。数社から見積もりを取り、最終的には入札の価格勝負になることも珍しくありません。見積もりを求められた=受注が近いとは限らないです。
※案件数を増やすこと自体が目的になると、一件あたりの準備が薄くなり、かえって受注から遠ざかります。出る案件を絞る判断も入札戦略の一部です。
案件をランク分けして優先順位をつける
集めた情報は、整理して初めて意思決定に使えます。案件を一定の基準でランク分けし、注力先を決めましょう。

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「今ニーズがある発注元」を洗い出す
予算や計画から、どの機関が何に予算をつけているかを把握します。 -
過去の入札から「勝てる条件」を抽出する
過去の落札者や金額、仕様の傾向を分析します。 -
両者を掛け合わせる
ニーズがあり、かつ自社が戦える案件を抽出します。 -
ランク付けして注力先を決める
勝てる確度の高い順に優先度を分け、上位の案件に準備を集中させます。
この手順を踏むと、「とりあえず出す」から「勝てる案件に絞って出す」へと動き方が変わります。一般的に案件を選別して準備を集中させたほうが、一件あたりの提案の質は高まりやすくなります。
自治体の情報収集を「来年の受注」に活かす
入札情報の収集は、一度きりの作業ではありません。継続して蓄積することで、年々精度が上がっていきます。
参加を見送った案件についても、「なぜ見送ったか」「次に出るとしたらいつか」を記録しておくと、翌年度の判断材料になります。落札傾向や発注時期のデータは、積み重なるほど予測の確度が高まり、早い段階から準備を始められるようになります。今年の情報収集を記録に残すことが、来年度のスタートダッシュにつながります。情報収集から案件のターゲティングまでを外部に任せたい場合は、SolGritの自治体向け営業代行サービスの活用も選択肢になりますのでぜひお気軽にお問い合わせください。
自治体や官公庁の入札で成果を出すために、本記事の要点を整理します。
- 入札情報は公告や入札情報サービス、予算や計画類から入手し、公告を待つだけにしない
- 過去の落札結果から、金額帯や競合、発注頻度の傾向を読み取る
- 参加できる案件と勝てる案件は違う。すべてに出さず、勝てる条件を言語化する
- 案件をランク分けして注力先を絞り、情報は継続して蓄積する
ここまでの考え方は、自社でも取り入れられます。ただし複数の発注元の情報を集め、過去の落札データを分析し、案件をランク付けして毎年更新し続ける作業は、通常業務と並行して回し続けるには相応の手間がかかります。情報収集が滞ると、勝てる案件を見逃したり、準備が間に合わなかったりする原因になります。
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SolGritは、予算・過去入札データの分析による案件のターゲティングから、勝てる案件への注力までを支援しています。情報収集に手が回らないとお感じでしたら、まずはお気軽にご相談ください。
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